朝ドラ「ばけばけ」では、明治時代の文化人だけでなく、その時代を生きた様々な人々の姿が織り込まれています。
そんな中で注目したいのが、松江（島根県）出身の大相撲力士、谷ノ音喜市（たにのおと きいち）です。
谷ノ音は明治期の相撲界を代表する実力派力士で、最高位は関脇。安定した成績と長期の三役在位で、多くの相撲ファンに知られています。
島根県が相撲の発祥の地のひとつと言われることもあり、地元の誇りとしていまも語り継がれている存在です。
ドラマ「ばけばけ」での谷の音は、主人公たちの暮らす地域や時代背景をリアルに彩る役どころになるはず。
今回は、史実を元にその人生や活躍、ドラマでの可能性を深掘りしていきます。
朝ドラ「ばけばけ」ネタバレ！力士のモデル・谷ノ音喜市！地元松江を背負い続けた実力派力士！
谷ノ音喜市は、松江（現在の東出雲町）出身の明治時代の力士で、雷部屋に所属。
初めは大阪相撲の朝日山部屋に入門しましたが、1886年に東京相撲の雷部屋へ転じます。
そこからの活躍はめざましく、1887年には幕下付出、1888年には新十両昇進。
最終的には小結・関脇を合わせて10場所を務めるなど、安定した実績を残しました。
当時の相撲は激しい競争と権力争いがありましたが、谷ノ音は技術力の高さと冷静さで長期にわたり前頭上位から三役で活躍。
16年間にわたり前頭5枚目以上にとどまり、明治の相撲界で一目置かれる存在となりました。
彼の四股名「谷ノ音」は、地元の山や谷の自然音を連想させ、島根の地に根ざした力士としての誇りを感じさせます。
地元では「谷ノ音・黒柳千吉之碑」が建立され、その偉業は地域の歴史資料でも大切に保管されています。
ドラマで谷ノ音は、地元出身者として主人公たちの誇りや励みとなるキャラクターとして描かれるかもしれません。
勝負の厳しさと地方出身者の苦労、そして故郷への思いを抱えた人間味豊かな姿が描かれそう！
「ばけばけ」ネタバレ！力士のモデル・谷ノ音の戦いと逸話
谷ノ音喜市はただの地元の有名力士ではありません。
彼は技術派として知られ、技巧を駆使して相手を制する力士でした。
これは、荒々しいだけの力士が多かった明治の相撲界において際立った特徴です。
生涯戦績は311出場で107勝99敗86休56分49預と複雑ながら、関脇・小結として10場所も活躍し続けたことが谷ノ音の安定感と実力を物語ります。
また、早くに亡くなったことが惜しまれ、26歳の若さでこの世を去ったため、彼の才能はもっと開花できたのではという声も多いようです。
地元松江では「谷の音・黒柳千吉之碑」が建立され、彼の功績を偲んでいます。
「ばけばけ」の力士のモデル・谷ノ音と小泉八雲との接点は？
「ばけばけ」の力士モデル・谷ノ音と小泉八雲の間には、直接の交流こそなかったようですが、松江という共通のルーツがありました。
八雲にとって松江は特別な場所で、その土地から力士が活躍しているとなれば自然と応援したくなる存在だったはず。
特別な接点は見つかりませんが、谷ノ音の土俵での活躍を八雲が遠くから誇らしく見守っていた――そんな情景が浮かぶような、心温まるエピソードが描かれそう。
「ばけばけ」ネタバレ！力士のモデル・谷ノ音の後世への影響
谷ノ音喜市は、単に自身の相撲キャリアを輝かせただけでなく、島根県の相撲界の伝統を象徴する存在でもありました。
明治期における地元出身力士の成功例として、後の力士たちの励みとなったことは間違いありません。
平成時代に隠岐の海が三役に昇進した際には、「谷ノ音以来の三役力士」として、その名が語り継がれました。
さらに、谷ノ音の技術派力士としての活躍や、若くして亡くなったエピソードも、ドラマの中で描かれるかも。
他の情報もチェック！
朝ドラ「ばけばけ」ネタバレ登場人物モデルの考察！実在の人物との関係は？どうなる？
「ばけばけ」タイトルの意味が深い！何が化ける？脚本家は？どんな作品を書いてきた人？
「ばけばけ」ゆかりの地まとめ！島根松江・熊本・神戸・東京新宿など各地の小泉八雲関連の場所はロケ地にも？
まとめ
谷ノ音喜市は、明治の大相撲界で関脇まで昇進した松江出身の名力士です。
技術派としての実力と長期にわたる安定した成績は、地方出身者としての誇りと苦労を象徴しています。
若くして亡くなったことが惜しまれ、地元では今なお語り継がれる伝説的存在です。
ドラマ「ばけばけ」では、そんな谷ノ音の人間的な魅力や歴史的背景が丁寧に描かれることにも期待！
谷ノ音が登場するのか？も非常に楽しみです。ぜひ注目して見てください。
