朝ドラ「あんぱん」では、芸術学校が重要な舞台となっており、やなせたかしさんをモデルとしている嵩がその学校で学びながら成長していきます。
ドラマの中で描かれる芸術学校が、実際に存在する学校をモデルにしているのか、気になるところですよね。
そこで、その学校がどこなのか、そして今も現存しているのかについて調べてみました。
朝ドラあんぱんの芸術学校のモデルとなった学校はどこ?
朝ドラ「あんぱん」の主人公・柳井嵩が通う芸術学校は、やなせたかしさんの母校である東京高等工芸学校図案科がモデルになっていると考えられます。
やなせたかしさんは、高知県で少年時代を過ごし、『少年倶楽部』を愛読しながら絵に興味を持つようになりました。
そして、その才能を伸ばすために、官立旧制東京高等工芸学校図案科へと進学します。
この学校は、工業デザインと美術の中間に位置する「産業デザイン」を学ぶ専門学校として1921年に設立されました。
当時の所在地は東京府東京市芝区、現在の東京都港区にあたります。
東京高等工芸学校は、今の東京藝術大学や多摩美術大学のような純粋な美術系の学校とは異なり、デザインや工芸技術を学ぶことに重点を置いていました。
やなせさんがここで学んだことが、後のキャリアやアンパンマンの世界観にも影響を与えたと考えられますね!
ドラマ「あんぱん」の中で描かれる芸術学校の雰囲気も、やなせたかしさんが実際に学んだ環境を色濃く反映しているのではないでしょうか。
朝ドラ「あんぱん」の芸術学校は今どうなっている?残ってる?
柳井嵩が通う芸術学校のモデルとなった東京高等工芸学校は、その後の歴史の中で何度も変遷を経て、現在では姿を変えています。
1921年に設立された東京高等工芸学校は、デザインや工芸技術を学ぶ専門学校でした。
しかし、1944年には「東京工業専門学校」と改称され、戦争の影響を大きく受けることになります。
1945年の東京大空襲で校舎のほとんどが焼失し、戦後には千葉県松戸市に移転しました。
そして、1949年には新制千葉大学の工芸学部として組み込まれ、その後1951年には工学部に改組。
1964年には千葉市稲毛区の西千葉キャンパスに移転し、現在の千葉大学工学部へとつながっています。
一方、東京高等工芸学校がもともとあった東京都港区芝浦の校地は、現在では東京工業大学田町キャンパスや東京工業大学附属科学技術高等学校となっています。
また、戦後に一時移転した松戸の校地は、現在松戸中央公園などとして整備されています。
ドラマの中で描かれる芸術学校の雰囲気は、当時の東京高等工芸学校の姿を色濃く反映しているかもしれません。
戦争を乗り越え、形を変えながら続いてきたこの学校の歴史を知ると、柳井嵩の学ぶ姿もまた、より一層リアルに感じられるのではないでしょうか。
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まとめ
朝ドラ「あんぱん」の嵩が通う芸術学校のモデルとなった学校は、実際の学校を参考にしている可能性が高いです。
ドラマの中での雰囲気や学びの場としての役割が、リアルな芸術学校に近いものがあるため、視聴者にとっても身近に感じられる場所として描かれています。