朝ドラ「あんぱん」の中に、ヒロイン朝田のぶの結婚相手・柳井嵩(やないたかし)が働く百貨店が出てきます。
あの百貨店のモデルになっているのは「三越デパート」です!
実際に結婚相手のモデルであるやなせたかしさんは三越デパートで働いていました。
では、やなせさんは三越デパートのどこでどのような仕事をしていたのでしょうか?!
「あんぱん」でタカシが働く百貨店のモデルは銀座三越デパート!
「あんぱん」で柳井嵩(やないたかし)が働くことになる百貨店。そのモデルになっているデパートは「三越」と思われます。
百貨店入社までの経緯を比較
柳井嵩
幼い頃に父を亡くした嵩は伯父に引き取られて転校後、ヒロインである朝田のぶに出会います。
この頃からすでに崇は漫画や絵が大好きでした。
その後製薬会社に就職しますが、徴兵されて戦争に行くことに・・
ですが戦後、高知の新聞社でのぶと再会します!
のぶが一足先に東京に行ってしまったため、彼女の背中を追って上京し、東京の百貨店に勤務することになります。
やなせたかし(柳瀬嵩)
一方、柳井嵩のモデルとなっているのはアンパンマンの作者・やなせたかし(柳瀬 嵩)さんであることが明らかになっています。
やなせさんも父親が亡くなった後、高知県で医師をしていた父親の兄である伯父に引き取られ育てられました。
その後、徴兵され野戦重砲兵第6連隊補充隊という部署に入営し、幹部候補生に。
そしてさらに日中戦戦争に出征した際には、任務として紙芝居を作っていたこともあったようです。
戦後、高知新聞社に入り、朝田のぶのモデルとなっている小松暢に再会。
暢が転職で上京したため、それを追って東京に行くことを決めます。
百貨店のモデルが銀座の三越である根拠
そして上京後やなせたかしは漫画家を目指しますが、絵の仕事だけでは生活が苦しかったため、百貨店に勤務し兼業することになります。
この百貨店が「三越デパート」というわけです。
「あんぱん」モデルやなせたかしは三越のどこで何してた?
やなせたかしさんが三越デパートに入社したのは、1947年に上京してすぐの同じ年のことでした。
「とにかく貧乏が嫌だ」と考えたやなせさんは漫画家を目指しながらデパートで働く道を選びます。
三越では普通の社員ではなく、絵の経験を生かしグラフィックデザイナーとして宣伝部に入りました。
そして三越の社内報で作品を発表。同時に新聞や雑誌でもどんどん作品を発表していきます。
やなせさんが三越にいたのは1947年~1953年の約6年間でしたが、その間あの誰もが見たことのある三越の包装紙にも関わっています!
「あんぱん」モデルやなせたかしはあの百貨店包装紙に関わっている!
包装紙デザインが誕生するまで
三越時代、やなせたかしさんは包装紙デザインを当時洋画家として活躍していた猪熊弦一郎氏に依頼しました。
そして出来上がった作品を受け取りにいったやなせたかしさんは、そのデザインに筆記体のレタリングで「mitsukoshi」と入れました。
このようにしてあの三越の包装紙デザインが完成したわけです。
「華ひらく」デザインについて
やなせたかしのレタリングが入った包装紙デザインは「華ひらく」という名前がつけられ、70年以上にわたって三越のシンボルとなりました。
その美しいデザインは、三越の象徴として、今もなお多くの人々に愛され続けており、期間限定で復活したりデパートの装飾として登場したことも。
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あの華ひらくのデザインは、昭和を代表する洋画家の猪熊弦一郎さんが、千葉県銚子市の犬吠埼の海岸の波に打たれた丸みのある石をみて思いつき描かれたと言われています。
その赤い石の下の方にやなせさんが「mitsukoshi」という文字を加えたということになります。
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まとめ
「あんぱん」のヒロインの結婚相手のモデルやなせたかしさんが上京後に三越デパートに勤めていたことから、柳井崇が勤務する百貨店は三越であることがうかがえます。
三越時代のやなせたかしさんは宣伝部でグラフィックデザイナーとして活躍しながら、漫画にも精を出していました。
そして漫画家としての収入が三越からの給料の3倍となった時点で退職。
そのためやなせさんが三越に居たのは6年ほどでしたが、その間、あの有名な三越の包装紙のデザインにも関わっていました。
実はあの包装紙は洋画家である猪熊弦一郎にやなせさんが依頼したものでしたが、そこに筆記体で「Mitsukoshi」という文字を加えたのはやなせさんでした。
この包装紙デザインは「華ひらく」の名で三越の象徴として半世紀以上愛され続けました。