Netflixで全世界配信される、ABEMAオリジナルドラマ『MISS KING / ミス・キング』では、将棋をめぐるシリアスで緊迫したシーンが数多く描かれます。
その中でも特に印象的なのが、主人公・国見飛鳥(のん)と父・国見彰一(中村獅童)が向かい合い、因縁を背負いながら対局するシーン。
すごく雰囲気があるけどロケ地はどこなのか?豪邸みたいな和室は本物の建物?と気になる人も多いはず。
畳敷きの広間や木造の廊下、障子越しに差し込む柔らかな光が、ドラマの雰囲気を一層引き立てていました。
こちらでは、『ミス・キング』の将棋対局シーンのロケ地について、その魅力や撮影秘話を紹介していきます!
MISS KING(ミス・キング)第1話の将棋対局のロケ地!
「MISS KING(ミス・キング)」第1話で、国見飛鳥の父・結城彰一がタイトルをかけて将棋の対局をするシーンのロケ地は、山梨県北杜市にある身曾岐神社です。
住所は〒408-0041 山梨県北杜市小淵沢町上笹尾3401。
鳥居をくぐると広々とした境内が広がり、右手の池の向こうに能楽堂があります。
この能楽堂が、ドラマの将棋対局シーンの舞台として使用されました。
撮影では、能楽殿がまるで池に浮かんでいるような美しい構図で映し出されています。
初の身曾岐神社
— yuzun77〜8月10日身曾岐神社〜 (@tetsu521223) August 10, 2025
1列目で見れたことに感謝!
あいにくの天気だったけど来たかいはあったな♪#夏祭り杜の音2025 pic.twitter.com/xUDY8ukgtE
身曾岐神社の敷地はとても広く、玉砂利や池、大きな能の舞台などが丁寧に手入れされており、訪れるだけでも静かで落ち着いた雰囲気を楽しめます!
歴史や文化の重みを感じられる場所なので、将棋という知的で伝統的な競技のシーンにぴったりのロケーションといえます。
神社自体もとても美しく大きな建造物で知られており、ゆずのコンサートが行われたこともあります。(ゆずの北川悠仁さんとゆかりあり)
また、古神道の本宮とされており、神聖で格式のある空気感が漂っています。
こうした背景を持つ身曾岐神社は、ただの撮影スポットではなく、日本の伝統文化や神社建築の魅力を画面越しに感じられる場所として選ばれたことも納得。
池に浮かぶ能楽堂の姿は、印象的なシーンとして残りますよね!
ミス・キングの他の将棋対局シーンのロケ地について
『ミス・キング』で飛鳥と父・彰一が対局するシーンは、群馬県前橋市の臨江閣で撮影されたようです。
臨江閣は、明治17年(1884年)に当時の群馬県令(現在でいう県知事)の楫取素彦や市民有志の協力、募金によって建てられた迎賓館です。
名前にある「江」は“大きな川”を意味し、その名の通り利根川を臨む場所に建てられた迎賓施設でした。
臨江閣の本館は、明治天皇が北関東を巡幸された際に宿泊されたことでも知られています。
歴史的にも非常に価値の高い場所であり、現在は本館・別館・茶室が揃って国の重要文化財に指定されています!
『ミス・キング』で描かれる対局シーンは、単なる親子の将棋ではなく、物語のクライマックスにつながる重要な場面!
そのため制作陣も「日本文化を美しく描きたい」という想いを込め、臨江閣を撮影場所として選んだとのこと。
実際にプロデューサーの小林宙さんも「普段ドラマではなかなか使わない非常に美しい近代和風建築で、物語のクライマックスを撮影させていただいた」と語っています(引用:TVガイド)。
臨江閣は、前橋公園の敷地内にあり、群馬県庁のすぐ北側に位置。
観光客も訪れることができるスポットで、建物に足を踏み入れるとまるで明治時代にタイムスリップしたかのような雰囲気を味わえます。
木造の廊下や障子、和の大広間などは、シーンの緊張感を高める舞台としてぴったりです。
時代を超えた空気感がすごい!!
ミス・キングの将棋対局シーン豪邸の撮影場所
では、実際に撮影に使われた臨江閣はどのような建物なのでしょうか。
臨江閣は大きく分けて本館・別館・茶室から成り立っています。
まず本館は、明治17年に建てられた木造建築で、明治天皇が宿泊された歴史的建物。
迎賓館として建てられただけあって、格式ある造りと細部の美しい意匠が特徴です。
次に別館は、明治43年に建てられた建物で、本館よりも大規模な木造建築です。
建物の入り口はこの別館からとなり、本館へは渡り廊下でつながっています。
特に目を引くのが2階にある180畳もの大広間です。
畳が一面に敷き詰められたこの空間は圧巻で、畳の香りと木造の温もりが心地よく、訪れる人を非日常の世界へ誘います。
木造建築でありながらも、広い床を支えるために鉄筋が使われており、当時としては珍しい工夫が施されています。
そして茶室は、より静かで落ち着いた雰囲気を楽しめる空間です。
茶道や日本文化を体験する場としても利用され、和の心を感じられる癒しの空間となっています。
『ミス・キング』の撮影で使用されたのは、この臨江閣の持つ趣ある和の空間です。
障子から柔らかな光が差し込み、畳敷きの広間で父と娘が将棋を指す姿は、物語の緊迫感と日本文化の美しさを同時に表現していました。
現代的なセットでは表現できない、本物の日本建築だからこそ生まれる重厚感とリアリティが、視聴者を物語に引き込んでいきます!
また、臨江閣は普段から観光名所として開放されているため、実際にドラマと同じ空間に足を運ぶことも!
さらに、旧秋元子爵別邸も撮影場所として使われたという情報も。
〒374-0019 群馬県館林市尾曳町8−1
こちらも100年以上歴史ある建物!
こちらも別の対局シーンのロケ地になっているのかも。
他の情報もチェック!
「ミス・キング」国見飛鳥(のん)のモデル棋士は?原作は?実話が元?クイーンズ・ギャンビットのパクリ?
まとめ
『ミス・キング』で主人公・飛鳥と父・彰一が対局する重要なシーンは、群馬県前橋市の臨江閣で撮影されたようです。
臨江閣は、明治時代に建てられた迎賓館で、本館・別館・茶室すべてが国の重要文化財に指定されています。
木造建築の温もり、障子越しに差し込む光、畳の香りといった空間が、ドラマの緊迫した対局シーンをより一層引き立てていました。
臨江閣は、かつて明治天皇も宿泊した歴史ある建物でありながら、現在では観光客も訪れることができます。
『ミス・キング』を見て「この場所で対局してみたい」と感じた方にとって、実際に足を運んでその雰囲気を味わうのは大きな楽しみになるでしょう。
つまり、臨江閣はただのロケ地ではなく、物語の緊張感と日本文化の美しさを融合させた舞台装置そのものだったのです。
ドラマの世界観に浸りながら、現地を訪れてみると新たな発見があるかもしれません。