2025年の大河ドラマ「べらぼう」の情報が続々と明らかになっていますね。
その中でも注目の話題といえば、「写楽の正体」。
謎多き天才絵師・東洲斎写楽がどのように描かれるのか、多くの人が期待を寄せています。
歴史好きの方も、ドラマ好きの方も、これは見逃せないポイント!
こちらでは、「写楽の正体」について、これまでの説やドラマでの描かれ方、そしてその役を演じる俳優について掘り下げていきます。
大河ドラマ「べらぼう」の写楽の正体は?7つの説から推測!
「写楽」と聞けば、謎めいた存在として有名です。日本史上最大のミステリーとも言われています。
寛政6年の5月に突然あらわれ、10カ月という短期間で140点以上もの傑作を生み出し、その後忽然と姿を消した写楽。
その正体をめぐって、これまでさまざまな説が提唱されてきました。
「べらぼう」の中でその正体がどのように描かれるのか?もこれらの説が元になってくるはず。
最有力?能役者・斎藤十郎兵衛説
「東洲斎(とうしゅうさい)」を「さい・とう・じゅう」と並び替えると「斎藤十郎兵衛」に…。

斎藤十郎兵衛というのは、当時八丁堀に住んでいた徳島藩の阿波国蜂須賀家お抱えの能役者で、江戸時代の浮世絵師便覧となっている「浮世絵類考」の中にも浮世絵師東洲斎写楽の正体はこの人物であるという記述があります。
この説は名前の語呂合わせからも注目されているユニークな説です。
いろいろな小説にもこの説が出てきます。
また、明治になって写楽を評価したドイツ人美術研究家のユリウス・クルトもこの説を引き継いでいたようです。
歌川豊国説

歌川豊国というのは写楽のライバルと言われている人物で、この説は哲学者の梅原猛(うめはらたけし)が提唱しています。
根拠としては
- 「東洲」は「とうくに」とも読めることから「豊国」に通じるところ
- 「写楽」は逆から読むと「くらやし」となり、豊国の本名「倉橋」に近いところ
があげられます。
鳥居清政説
絵師の鳥居清長の子供・鳥居清政が写楽ではないかという説もあります。

六大浮世絵師の1人だった鳥居清長は、鳥居派の四代目を踏襲しています。
ですがこの踏襲はまだ幼かった清長の師である清満の孫が大きくなり五代目を継ぐまでの間の一時的なことでした。
なので、同じく絵師だった自分の息子の清政が継承争いの火種にならないように筆を折らせたのです。
つまり、この鳥居清政がのちに写楽として再デビューしたのではないか?という説です。
山東京伝説

寛政の改革でともに処罰を受けた山東京伝は、蔦屋重三郎と深い関わりがあります。
山東京伝の作品の挿絵は写楽の役者絵によく似ているところや、写楽が作品を出していた時期に山東京伝の作品が全く出版されていないことから、写楽は山東京伝なのではないかという説があります。
山東京伝の合巻(絵入りの小説)は挿絵の面白さが魅力的で、とても人気がありました。
版元・蔦屋重三郎説
江戸の出版界の中心人物である蔦屋重三郎自身が写楽だったという説も根強い人気。

プロデュースだけでなく蔦重自らが写楽として絵を出版したのではないかという説があります。
実際に蔦重と写楽の著名が似ているとも言われています。
蔦重の周りには有名な絵師がたくさんいました。その力を総動員して謎の絵師「写楽」を作り上げたと考えるとあり得ない話ではありません。
出版業者ならではの発想力やネットワークが背景にあるかもしれません。
有名絵師説

葛飾北斎や喜多川歌麿といった天才絵師たちが写楽の正体だという説。
彼らの画風や技術が写楽と重なる部分があるため、長年注目されています。
また、栄松斎長喜、谷文晃、円山応挙、司馬江漢、十返舎一九などの名前も写楽の正体として名前があがります。
複数合作説
蔦屋重三郎を中心に、複数の絵師がチームとして「写楽」を演じていたという説。
短期間に多くの作品が生み出された背景を考えると、納得感があるかも?
また時期によって絵柄も異なっていることからも「複数の絵師が関わっている」と考えるのが自然なのかもしれません。
大河ドラマ「べらぼう」で写楽はどう描かれるのか考察!

ドラマ「べらぼう」では、写楽がどのように描かれるのでしょうか!
これについては主役の蔦屋重三郎(横浜流星さん)との関係が重要なカギを握りそうです。
特に、写楽の正体に関するヒントが物語の中でどのように散りばめられるのか、視聴者にとって推理要素として楽しめそうですね。
合作説を絡めて、複数の絵師や役者が関わるミステリー仕立てになる可能性も期待されます!
「べらぼう」で写楽を演じるのは誰?

そして気になるのが、「写楽」を演じる俳優さん。
現時点ではそのキャストは明らかにされていません。
実力派の役者たちが名を連ねていることを考えると、期待が高まります。
例えば、天才絵師・喜多川歌麿役を染谷将太さんが演じると発表されていますが、この配役からも写楽との関係性がドラマの軸になりそうな予感・・。
今後の追加キャスト発表も要チェックです!
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写楽とは?「べらぼう」で描かれるその活躍
蔦屋重三郎が手がけた最大のエンターテインメントのひとつが、謎に包まれた浮世絵師・東洲斎写楽のデビューです。
すい星のごとく突然出現した大型新人の写楽。
当時、洒落本の出版などで幕府の取り締まりを受けた蔦屋ですが、逆境に負けることなく新たな挑戦に踏み切ります。
寛政の改革で、山東京伝の本が摘発。
それにより蔦重の財産も半減の処分を受けます。そのことで耕書堂も規模を小さくすることに。
またその頃は、蔦屋のスターだった北川歌麿も去った後だったため、耕書堂は売りとなるスターがいない状態でしたが、そこに現れたのが東洲斎写楽です。
江戸の町に突如現れた「写楽」の名は瞬く間に評判となり、その個性的で大胆な作品は人々の心を掴みました。
そのデビュー作は28点。
全て大首絵と言われる上半身を大きく描いた構図で、背景は黒雲母摺(くろきらずり)というキラキラと輝く蔦重が好んだ背景でした。
しかし、写楽が活動したのはわずか10ヶ月間。140点以上もの作品を発表したものの、その正体は現在に至るまで明らかにされていません。
有名絵師説、能役者説、さらには複数合作説など、さまざまな仮説が唱えられています。
特に蔦屋重三郎が中心となって企画を立ち上げ、絵師たちを集めて「写楽」のブランドを創り上げたとする合作説は、蔦屋のプロデュース力を象徴するものとして注目されています。
写楽という存在は、江戸時代のエンターテインメントの可能性を示しただけでなく、蔦屋重三郎の挑戦する姿勢を象徴するプロジェクトでもあったのです。
写楽の評価は賛否両論だった?「べらぼう」の最終回でどう描かれるのか?
一方で、「写楽」の絵については当時の人々からは賛否両論だったようです。
というのも、写楽が描く絵は、対象人物の特徴をとらえて誇張するような描き方でした。
そのため、そのような表現を嫌う歌舞伎役者のファンも多かったのです。あの喜多川歌麿も批判的だったと言います。
その後今伝えられているような写楽人気が確立されたのは、明治以降のこと。
アメリカ人やドイツ人の美術研究家が写楽の絵を評価して絶賛したことから、海外でその評判が広がり日本でも写楽の評価が見直されました。
しかい、これは蔦重が亡くなったあとのこと。
「べらぼう」では、危機に陥っていた耕書堂に写楽というスターが現れ、盛り返していく様子を描いて最終回を迎えるのかも?
それとも史実に忠実に、蔦重が亡くなった後に写楽が再評価されたというところも詳細に描くのかも?
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まとめ
「写楽の正体」の鍵を握るのは?
写楽の正体については、いまだ解明されていないミステリーが多く、これが「べらぼう」の大きな見どころの一つとなっています。
歴史的な背景や登場人物たちの複雑な人間関係が絡み合い、写楽の謎を紐解く物語になるのではないでしょうか。
追加キャストの発表やドラマの放送開始が待ち遠しいですね!
さて、皆さんは写楽の正体、どう思いますか?ぜひコメント欄で意見を聞かせてください!