2026年前期のNHK連続テレビ小説「風、薫る」は、これまでの朝ドラとはちょっと違った作品になりそうです。
物語の中心にいるのは、華やかな成功者や有名人ではなく、明治という激動の時代に「看護」という新しい職業を切り拓いた女性たちです。
しかも今作は、朝ドラとしては珍しいダブルヒロイン構成で、2人の女性の人生と友情が並行して描かれます。
舞台は明治18年、日本で初めて本格的な看護教育が始まった頃です。
西洋式看護がまだ理解されていない時代に、偏見や差別、制度の壁にぶつかりながらも、患者の命と向き合い続けた女性たちの姿が描かれます。
タイトルの「風、薫る」には、時代の逆風の中でも新しい価値観が少しずつ社会に広がるイメージが込められており、静かだけど力強い物語を予感させます。
こちらでは、ヒロインモデル、物語のあらすじ、キャスト相関関係、見逃し配信の視聴方法まで、放送前に知っておきたい情報をまとめて紹介します。
「風、薫る」のヒロインモデルは実在する看護師!どんな女性?
一ノ瀬りんのモデル
ヒロインモデルとして注目されているのは、明治時代に実在した看護師・大関和(おおぜき ちか)さんです。
彼女は1858年生まれ、栃木県大田原市出身で、日本の看護制度の礎を築いた人物として「日本のナイチンゲール」とも呼ばれる女性!
一般的な歴史教育ではあまり語られませんが、看護の世界では非常に重要なパイオニアです。
大関和は黒羽藩の家老の娘として生まれ、比較的恵まれた身分にありながらも、18歳で結婚後、シングルマザーという厳しい立場に置かれます。
当時の女性にとって「手に職を持つ」という発想自体が珍しい時代に、東京へ出て英語塾に通い、キリスト教と出会い、看護の道へ進むという選択をしました。
これは当時としてはかなり大胆な選択でした。
1886年頃、桜井女学校附属看護婦養成所に一期生として入学。
ここで西洋式看護を学び、日本初期のトレインドナースとしての基礎を身につけます。
卒業後は東京大学附属病院の看護師長を務め、現場だけでなく、看護師の待遇改善や制度整備にも積極的に関わりました。
東京府看護規則の制定に尽力したことは、看護職が「職業」として認められる大きな転換点でした。
ドラマでは、見上愛さん演じる一ノ瀬りんが、この大関和をモチーフにした主人公として描かれます。
ただし史実をそのままなぞるのではなく、フィクションとして再構築され、感情や人間関係が丁寧に描かれるのが朝ドラらしいポイント!
大家直美のモデル
さらに今作はダブルヒロインで、もう一人の主人公・大家直美(上坂樹里さん)は、同じ養成所で学んだ鈴木雅さんがモデルです。
大家直美のモデルとされている明治期に活躍した看護師・鈴木雅(すずき まさ)は、日本近代看護の先駆者の一人で、教養と行動力を兼ね備えた自立志向の強い女性として知られています。
静岡県の士族の家に生まれ、英語を学びフェリス・セミナリーで学んだ経歴を持つ才女でした。
夫である陸軍士官・鈴木良光を亡くし、2人の子どもを育てる未亡人として生きる中で、女性の経済的自立を強く意識するようになります。
英語力を生かし、看護学校で外国人教師アグネス・ヴェッチの通訳を務めるなど、度胸と責任感に優れた実務家でした。
東大病院で看護婦長として現場をまとめ上げたリーダーシップも高く評価されています。
看護を奉仕ではなく専門職として確立しようとした、先進的で行動力のある女性だったといえます!
大関和と鈴木雅は実際に同期生で、異なる出自ながら深い友情で結ばれ、看護制度確立に協力した盟友でした。
2人の人生が交差することで、物語により厚みが生まれています。
「風、薫る」のヒロインの結婚相手や子どもは?
一ノ瀬りん
朝ドラ「風、薫る」のヒロインのモデルとなった看護師・大関和の結婚相手について見ていきます。
大関和(おおぜき ちか)が結婚したのは、黒羽藩の士族である渡辺福之進豊綱(わたなべ ふくのしん とよつな)氏です。
和は1876年(明治9年)頃、10代後半という若さで結婚したと伝えられています。
渡辺福之進豊綱は、戊辰戦争に従軍し、明治維新後は陸軍に勤務した経歴を持つ人物でした。
2人の間には一男一女の子どもが誕生しています。
しかし、夫に複数の妾がいたことなどから、和は精神的にも厳しい結婚生活を送ることになります。
その後、和は離婚という選択をし、自立の道を歩み始めました。
この結婚経験が、女性の経済的自立を強く意識し、看護師という職業の確立に尽力する原動力の一つになったとされています。
朝ドラ「風、薫る」のヒロインのモデルとなった看護師・大関和の子どもについてご紹介します。
大関和(おおぜき ちか)には、最初の夫・渡辺福之進豊綱とのあいだに子どもが2人いたとされています。
史料には「一男一女」「2児をもうけた」と記されており、人数は2人と考えられています。
長男は六郎(ろくろう)で、1877年(明治10年)に誕生しました。
そして長女は心(しん)で、1880年(明治13年)に生まれたと伝えられています。
この心の出産をきっかけに、和は実家に戻ることになります。
その後、和は離婚という決断をし、人生の大きな転機を迎えました。
母としての経験もまた、和が自立を重んじ看護の道を切り開く背景になったのかもしれません。
大家直美
朝ドラ「風、薫る」で大家直美のモデルとなった看護師・鈴木雅の結婚相手や子どもについてまとめます。
鈴木雅(すずき まさ)の結婚相手は、陸軍軍人の鈴木良光(すずき よしみつ/りょうこう)氏です。
雅は1878年(明治11年)に結婚し、良光は西南戦争で大阪鎮台歩兵第9連隊第2大隊の大隊長を務めた歩兵少佐でした。
その後、良光は仙台鎮台の後備軍司令官として赴任中に病没しています。
この出来事により、雅は若くして未亡人となりました。
2人の間には子どもが2人(1男1女)いたとされています。
資料には「二人の子を抱えて上京した」と記されており、母としての責任を背負いながら生きたことがわかります。
子どもは娘の鈴木みつと、息子の鈴木良一と伝えられています。
大関和と鈴木雅という実在の人物をダブルヒロイン。
家老の娘と孤児という対照的な出自、同じシングルマザー、同期生で盟友という関係性は、ドラマ的にかなり強いですし、「女性が一人で生きる」ことの重さが、説教くさくなく自然に伝わりそうです。
友情を“きれいごと”として描くのではなく、衝突やすれ違いも含めて描いてくれそうなのも期待ポイントです。
2026年朝ドラ「風、薫る」はどんなあらすじ?
物語は明治18年(1885年)、日本初の看護婦養成所が開設されたところから始まります。
主人公の一ノ瀬りんは元黒羽藩家老の娘。
かつては武家の誇りの中で育ちながらも、不運な結婚と別れを経験し、シングルマザーとして生きる道を選ぶことになります。
一方の大家直美は、親に捨てられ孤児として教会で育った女性です。
正反対の出自を持つ2人が、同じ養成所で出会うことから物語が動き出します。
養成所では、西洋式看護という未知の学問に戸惑いながらも、「人の命に寄り添うとは何か」を学びます。
消毒や衛生管理の概念すら十分に理解されていない時代、看護婦は下働きのように扱われ、社会的評価も低い存在でした。
そんな中で、2人は仲間たちとともに必死に学び、ぶつかり合い、支え合いながら成長していきます。
卒業後の道も順風満帆ではありません。
りんは大学病院でトレインドナースとして働きますが、職場の理解不足や価値観の違いから理不尽な扱いを受け、やがて職を追われることになります。
直美も、海外留学を目前にしながらあるトラブルに巻き込まれ夢を断たれることになります。
一度は離れ離れになりますが、コレラや赤痢といった感染症が流行する中で再会し、再び看護の現場で手を取り合います。
物語の大きなテーマは、「看護職の確立」と「女性が自分の人生を選び取ること」です。
制度も理解も整っていない中で、2人は社会の向かい風に立ち向かい、新しい価値観を広げることになります。
友情、仕事、母としての責任、女性としての生き方。
そのすべてを抱えながら進む姿は、現代にも通じるものがあります。
最終的に描かれるのは、誰かに評価されるためではなく、自分たちが信じる看護の形を貫いた先に訪れる「風が薫る」瞬間です。
派手な成功物語ではなく、積み重ねの尊さを感じさせる朝ドラになりそうです。
看護というテーマは今の時代に合っていますよね。
現代では当たり前になっている医療や看護が、当時はどれほど理解されず、軽んじられていたのかを知ることで、今の社会の見え方も変わりそうです!
「日本のナイチンゲール」と呼ばれるほどの人物でも、当時は相当な逆風の中にいた、という事実だけでも胸に来るものがあります。
2026年朝ドラ「風、薫る」のキャスト相関関係まとめ!
「風、薫る」はダブルヒロインを軸に、多彩な登場人物が絡み合う相関関係が見どころです。
主人公の一ノ瀬りんを演じるのは見上愛さん。
芯の強さと繊細さを併せ持つりんは、大関和をモデルにした役柄で、看護の理想と現実の狭間で揺れ動きます。
もう一人の主人公、大家直美は上坂樹里さんが演じ、孤児出身ながら明るさと行動力で道を切り拓く存在として描かれます。
りんの家族関係も物語に深みを与えます。
父・一ノ瀬信右衛門は旧武家社会の価値観を背負い、時代の変化と娘の生き方に葛藤します。
妹や幼なじみの存在も、りんの過去と現在をつなぐ重要な役割を果たします。
一方、直美は長屋の大家・嘉平や隣人たちに支えられ、血のつながりではない「もう一つの家族」に囲まれて生きています。
恋愛要素も丁寧に描かれます!
りんの相談相手となる島田健次郎(佐野晶哉)は、彼女の考えを尊重する理解者として登場。
直美には、アメリカ帰りの海軍中尉・小日向栄介(藤原季節)との運命的な出会いがあり、国際感覚や時代の価値観の違いが物語に広がりを与えます。
さらに、鹿鳴館を背景にした社交界の人物や、占い師・真風なども登場。
看護婦仲間、上司、政治や宗教に関わる人物たちが、それぞれの立場からヒロインたちに影響を与え、物語を動かしていきます。
全体として、相関関係は単なる善悪や上下関係ではなく、時代の価値観がぶつかり合う人間ドラマが中心です。
誰もが完全な味方でも敵でもない、リアルな関係性が物語に説得力を与えています。
2026年朝ドラ「風、薫る」に見逃し動画配信はある?
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BSやBS4Kでもまとめ放送があり、配信期限を逃しても追いつけるチャンスがあります。
リアルタイム視聴、無料配信、有料見放題、再放送と、視聴方法の選択肢が多いのは朝ドラならではです。
「風、薫る」は腰を据えてじっくり観たい作品になりそうなので、自分の生活スタイルに合った方法で楽しむのがおすすめ!
「風、薫る」はかなり“通好みだけど刺さる人には深く刺さる朝ドラ”になりそうだな、という印象!
派手な成功譚や分かりやすい成り上がりではなく、制度も理解もないところから地道に道を作っていく話なので、最初は静かでも、じわじわ感情に染みてくるタイプの作品になりそう♪
キャストも堅実で、若手とベテランのバランスがよく、明治という時代の空気をちゃんと支えてくれそうです。
朝から号泣するタイプというより、見終わったあとに「今日の話、よかったな」と静かに余韻が残る朝ドラ。そういう作品を待っていた人には、かなり楽しみな一本。
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まとめ
2026年朝ドラ「風、薫る」は、大関和と鈴木雅という実在の看護師をモデルに、明治時代の女性たちが新しい職業と生き方を切り拓く姿を描く作品です。
ダブルヒロインの友情、看護現場での葛藤、社会の偏見との戦いが丁寧に描かれ、派手さはなくても深く心に残る物語になりそうです。
ヒロインモデルの背景を知ることで、ドラマの一つ一つのシーンがより意味のあるものとして感じられるはずです。
見逃し配信や再放送も充実しているので、自分のペースで「風、薫る」の世界に触れることができます。
明治の向かい風の中で、確かに香り始めた新しい時代の息吹を感じられる朝ドラになりそうです。
