4月からスタートのNHK朝ドラ「らんまん」!
主人公は植物学者で神木隆之介くんが演じるということで、久しぶりの男性が主役の朝ドラとなりました。
神木隆之介くんは過去の実在した植物に夢中の”槙野先生”を演じるのですが、「らんまん」のストーリー自体には原作があるのでしょうか?
またモデルとなっている植物学者はどんな一生を送った人物なのでしょうか?
朝ドラ「らんまん」の原作
NHKの連続テレビ小説「らんまん」は植物学者の先生が主役の物語です。
その先生にはモデルとなっている実在した人物がいて、物語もそれに沿って進んでいくようなのですが、ストーリーがそのままではなく事実とは少し異なるとのこと。
では「らんまん」の物語には原作となっている小説や何か作品があるのかというと、朝ドラとしての「らんまん」の原作はないようです!
ということは脚本家の長田行恵さんのオリジナルストーリーということになります。
長田行恵さんはNHKで「流行感冒」「群青領域」「旅屋おかえり」などのテレビドラマ作品を手掛けており、「流行感冒」では東京ドラマアウォード単発ドラマ部門優秀賞を受賞しています。
また舞台の脚本家として活躍しており、多くの賞を獲得しています。
舞台を得意とする脚本家の先生のようなので、「らんまん」の中でもそれが活かされてくるのではないかと考えられます。
朝ドラ「らんまん」のモデル
朝ドラ「らんまん」の主人公・植物学者の槙野万太郎先生にはモデルがいます。
1862年~1957年に実在した「牧野富太郎」という人物です。
牧野富太郎は日本の植物学者で「日本の植物の父」とも言われ、たくさんの植物の新種を発見した人。
また「牧野日本植物図鑑」を代表とする植物に関する本も多く出しています。
ですが、研究に没頭し必要とあらば高価な書籍でもどんどんお金を使ってしまっていたため、多額の借金を抱えていました。
そのため生家も落ちぶれてしまい、妻である寿衛子(スエコ)も夫を支えるためにかなり苦労したようです・・。
このあたりのことがどのようにドラマの中に登場するのか?どこまでドラマで表現されるのか?は気になりますね!
ただ、あくまで「らんまん」は牧野富太郎をモデルとしたフィクション作品ということ。
いったいどんなドラマに仕上がってくるのか?楽しみですね♪
\ 牧野富太郎の生涯を書いた本はこちらが有名! /
原作のない脚本家・長田行恵さんのオリジナルストーリーではありますが、モデルとなっている富太郎の一生について詳しく書いてある「ボタニカ」は脚本やストーリーを考える時に参考にしているかもしれません!
朝ドラ「らんまん」の結末やストーリーはどうなる!
では「らんまん」の結末がいったいどうなってくるのか?ですが、こちらについては牧野富太郎の一生を振り返れば、ある程度近いものが想像できるはずです。
いくらフィクションとはいえ、「らんまん」のモデルになっているわけなので、全く異なるストーリー展開だったり結末だったりはしないはず!
そこで牧野富太郎の生涯からポイントとなる箇所や転機となる出来事を書き出してみると…
- 高知県高岡郡の佐川町で生まれ育った
- 実家は雑貨業と酒造業を営み裕福な家だった
- 小さい頃から植物が大好き
- 10歳から寺子屋に通い11歳で名教館という教育機関に入りそこで地理や天文学や物理を学んだ
- 名教館→佐川小学校となったが、小学校は2年で中退
- 15歳~佐川小学校の臨時の先生となる
- 17歳で教師である永沼小一郎により欧米の植物学と出会い、「本草綱目啓蒙」に出会う
- 19歳で初めて上京して、東京にいた植物学者・田中芳男や小野職愨(もとよし)と会う
- 22歳で本格的に上京。帝国大学理科大学の植物学教室の矢田部良吉教授のもとに行き教室の文献や資料を使用できるようになる
- ロシアの植物学者マキシモヴィッチに標本と図を送り、そこから交流が始まる
- 25歳で「植物学雑誌」をつくって発行
- 26歳で「日本植物志図篇」を自分のお金で刊行
- 研究費をどんどん使うため実家の経営も苦しくなってくる
- 27歳で新種の植物を発見
- 28歳で新種の水草を発見し論文を通じて世界に発表
- 生涯の妻となる寿衛子と結婚
- 利用した資料を返さなかったりして植物学教室に出入り禁止となる
- 高知県に帰り植物の研究を続けていたところ、駒場にある農科大学で研究ができるようになり再び東京へ
- 31歳で東京帝国大学理科大学に助手として戻る
- 1900年から「大日本植物志」を刊行(帝大から出資あり)→4巻で中断
- 1926年に個人で「植物研究雑誌」を作り発行(現在のツムラの協力あり)→3号で休刊
- 50歳~77歳までけっきょく帝国大学理科大学に講師として勤める
- 65歳で理学博士となる。新種の笹を妻の名前から「スエコザサ」と命名。
- 1937年75歳で朝日文化賞を受賞
- 1940年78歳で大学を退官。「牧野日本植物図鑑」を出す!
- 1950年88歳で日本学士院会員となる
- 1951年89歳で第1回文化功労者の対象となる
- 1957年96歳で生涯を閉じる
このようになっていました!
その間子供は13人も産まれていますが、7人が無事に成長しています。
モデルとなっている牧野富太郎のこの辺りのことは「らんまん」でもストーリーとして描かれてくるのではないでしょうか。
晩年までずっと植物の研究に没頭していた牧野富太郎なので、「らんまん」の槙野万太郎も生涯植物に夢中の学者に違いありません。
ドラマの結末をどのように描くのかも注目です。
富太郎の生涯を軸としてその終わりまでしっかり描くのか、妻である寿衛子(すえこ)の名前から「スエコザサ」と命名する辺りまでを夫婦の物語として丁寧に描くのか、はたまた富太郎が残した子供たちがどうなったかというところまでも描くのか!
どんなドラマになっているか楽しみです。
前作の朝ドラ「舞いあがれ!」のモデルについてはこちら!
まとめ
4月からスタートのNHK朝ドラ「らんまん」は、主人公の植物学者・槙野万太郎は、牧野富太郎がモデルとするフィクションとして描かれます。
物語自体の原作となる小説や漫画などはなく、脚本家である長田行恵のオリジナルストーリーです。
ですがモデルとなっているわけなので、「らんまん」の物語は牧野富太郎の生涯を辿っていくはずです。
結末が富太郎の生涯の終わりまで描かれるのか?それとも途中の成功してきた辺りでドラマの結末を迎えるのか?どこまで描かれるのかについても注目です!