朝ドラ「あんぱん」に登場する製薬会社のモデルは、田辺製薬(現在の田辺三菱製薬)だと考えられます!
この製薬会社の宣伝部に柳井崇さんのモデルであるやなせたかしさんがつとめていたという記録があるのです。
いったい製薬会社でやなせさんがどのような仕事をしていたのか、現在残っている田辺三菱製薬の部署と比較して振り返ってみました。
「あんぱん」の製薬会社は田辺三菱(旧東京田辺製薬)!
「あんぱん」で北村匠海さんが演じる柳井崇(やないたかし)が勤務することになる高知の製薬会社は当時の東京田辺製薬、つまり現在の田辺三菱と考えられます。
やなせたかしの東京田辺製薬入社とそれまでの経歴
やなせたかしさんは、東京田辺製薬(現在の田辺三菱製薬)の宣伝部に就職していますが、その直前に官立旧制東京高等工芸学校図案科(現在の千葉大学工学部デザイン学科)を卒業しています。
小さい頃から絵を描くことが好きだったやなせさんは、その才能を活かして当時に尾東京田辺製薬でキャリアをスタートさせたということになります!
メモ 東京高等工芸学校は1921年に設立された専門学校で、『産業デザイン』を専門的に教える学校として設立されました。 その工芸図案科という創立時からあった科でやなせたかしさんは学んだことになります。
宣伝部でのやなせたかしの仕事
宣伝部に配属されたやなせたかしさんは、卒業した学校で学んだことを活かしグラフィックデザインを中心に活動していたと考えられます。
具体的な仕事内容としては、製薬会社の製品を使う人に向けてその情報を伝えるための広告や宣伝物の制作だったと思われます。
やなせさんが製薬会社時代にどんな作品を生み出したのかが気になりますが、詳しい情報は出ていません。
ただ製薬会社にいたのは1939年~1941年の約2年あまりなので、新入社員だったやなせさんは表舞台にいは出ていなかったのではないでしょうか。
現在の田辺三菱製薬の部署との関係は?
現在の田辺三菱製薬には「広報部」という部署があります。
この広報部が、やなせたかしが所属していた宣伝部の流れを汲んでいる部署と考えられます。
正確には当時の東京田辺製薬は現在は田辺三菱製薬となっており、さまざまな吸収合併により会社の部署もいろいろと変わっていると思われます。
一般的に「広報部」という部署は、企業の広報活動を担っている部署なので、やはりやなせさんが所属していた「宣伝部」は現在の広報部に繋がっていると言えるのではないでしょうか。
徴兵と出征によるキャリアの中断
しかし、やなせたかしの製薬会社でのキャリアは、1941年に徴兵されたことで中断されました。
そしてデザインの仕事から離れることを余儀なくされましたが、その後戦後に高知新聞社に入社することで結婚相手となる小松暢と再会することになります!
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まとめ
「あんぱん」のモデルやなせたかしさんが当時の東京田辺製薬の宣伝部で働いていたことから、ヒロインの結婚相手である柳井崇さんがドラマの中で勤務することになる製薬会社は東京田辺製薬(現在の田辺三菱製薬)だと考えられます。
東京田辺製薬の宣伝部では、卒業した学校での学びを生かしやなせさんは広告や製品のデザインなどを担っていたのではないでしょうか。
その後徴兵されたため一時的に仕事が中断されましたが、新入社員として入ったこの製薬会社での経験はその後の高知新聞社や銀座三越の広報部での仕事に大きな影響を与えたと思われます。
ドラマの中でどのように描かれるのかにも注目ですね!