日曜劇場「さよならマエストロ」では西島秀俊さん演じる天才指揮者・俊平が、娘の響との関係を音楽を通して少しずつ修復していく・・(はず?!)の心温まるドラマですが、あの天才指揮者にはもしかしてモデル指揮者がいるのでしょうか?!
モデルとなっているのはいったい誰なのか?実話が元になっていたりするのか?探ってみました!
「さよならマエストロ」の天才指揮者のモデルは誰?
まず「さよならマエストロ」の天才指揮者・俊平のモデルについては、ドラマの公式サイトでは特に記載がありません。
ですが!あの西島秀俊さん演じる俊平の、天才指揮者っぷりにはドラマをみた人から感嘆の声が上がっています。
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それもそのはず。
「さよならマエストロ」の音楽を全面的に監修しているのは、広上淳一(ひろかみ じゅんいち)さんという現役の天才指揮者なんです!
3月の定期はいよいよ広上淳一さんの登場です!2024年はベドジハ・スメタナの生誕200周年。そんな年に代表作「わが祖国」を堂々お贈りいたします。モルダウ(ブルタヴァ)の他、チェコの伝説や自然をふんだんに取り入れたスメタナの傑作を存分にお楽しみください!https://t.co/fw4goSUK15 pic.twitter.com/2k5vOIoENx
— 神奈川フィルハーモニー管弦楽団 (@kanagawaphil) January 20, 2024
広上さんは東京音楽大学の教授であり、京都市芸術大学客員教授も務めているプロの指揮者で、さまざまな有名楽団の首席指揮者も務めている方。
日本フィルの正指揮者もされていましたし、「さよならマエストロ」の天才指揮者・俊平と同様、ヨーロッパの主要オーケストラと数多くの共演を果たしています。
「さよならマエストロ」には原作はなく脚本家さんのオリジナルストーリーとなっています。
なので、もしかしたら「さよならマエストロ」の天才指揮者・俊平というキャラクターを考える時、日本の天才指揮者として知られている広上淳一さんをモデルしたということも十分考えられますよね!
広上淳一さんの天才指揮者エピソード
広上淳一さんが「第1回キリル・コンドラシン国際青年指揮者コンクール」に優勝したのは26歳の時でした。このコンクールは数あるコンクールの中でも、最も水準が高いコンクールとして知られているものなんです。
音楽界に多大な功績を残した名指揮者キリル・コンドラシンを称えて、1984年から4~5年毎にオランダで開かれるコンクールとのことですので、記念すべき第1回目の優勝者というだけでも天才と呼べるのではないでしょうか。
その審査員の1人だった20世紀のもっとも優れたピアニストの一人と言われるウラジミール・アシュケナージがNHK交響楽団と協演した際には彼を指揮者に指名したほど!その後も国内外の多くの交響楽団で指揮者をつとめ、オペラの分野でも高く評価されていることからも、天賦の才能を感じます。
行く先々のオーケストラで目からウロコの美しい音を紡ぎ出す一方、本番で感情があふれすぎて指揮台の上をぴょんぴょん跳ねることもあり、奇才と呼ばれる一面も持ち合わせており、ユニークな天才とも称されるそうです。
感情があふれ出す指揮!この辺りも「さよならマエストロ」の西島秀俊さんに似てますよね♪
「さよならマエストロ」実話なの?
「さよならマエストロ」の天才指揮者のモデルがもし広上淳一さんだった場合、ドラマのストーリーが実話なのかどうか?ですが、こちらについては広上淳一さんのプライベートがそのままドラマになったわけではなさそうです。
ですが!
広上淳一さんにも娘さんがいらっしゃり、俊平の娘・響と同じくらいの年齢のようです。
また、娘さんが生まれた日には広上淳一さんはNHK交響楽団の9月のオーチャード定期公演で指揮をしていたようで、その日はメルセデスゾーンの「真夏の夜の夢」とモーツァルトの「オーボエ協奏曲」を指揮していたのだそう。
ただドラマとは違い、広上淳一さんとその娘さんとの関係は良好で、コロナ禍でのインテビューでは「リモートで大学の授業を受けている」と娘さんの近況を話されていたこともあったようです。
なのでドラマ「さよならマエストロ」のストーリーのかなめとなっている「父と娘のアパッシオナート」の部分は実話ではなく、脚本家さんの完全オリジナルストーリーということになるかと思います!
なお、広上淳一さんが俊平のように指揮以外はポンコツでまともにご飯も炊けないのかどうか?については不明です(笑)
ちなみにドラマ「さよならマエストロ」の中で出てきた俊平が鍵盤ハーモニカを吹くシーンは、広上淳一さんの実話のようで、実際に広上淳一さんは管楽器奏者の気持ちになるためにピアニカを愛用しています。
コンサートでは広上淳一さんが自ら鍵盤ハーモニカを演奏することもあるのだそう!
日曜劇場「さよならマエストロ」の指揮監修の方のプロフィールや経歴
日曜劇場「さよならマエストロ」で指揮の監修をしている広上淳一さんは東京音楽大学出身の日本の指揮者です。
1984年26歳の時にキリル・コンドラシン国際青年指揮者コンクールで優勝し、NHK交響楽団で日本デビュー。
その後、フランス国立管弦楽団、ベルリン放送交響楽団、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン交響楽団、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、バイエルン放送交響楽団など、ヨーロッパの主要オーケストラと数多くの共演を果たしています。
また、「第46回(2014年度)サントリー音楽賞」「第36回(2016年)有馬賞」なども受賞。
2020年4月から務めていた京都市交響楽団常任指揮者兼芸術顧問を2022年3月に退任しています。
その後、オーケストラ・アンサンブル金沢のアーティスティック・リーダーに就任。
「さよならマエストロ」と同じく2024年1月から始まった大河ドラマ「光る君へ」のテーマ曲も指揮されています!
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まとめ
「さよならマエストロ」の天才指揮者・俊平のモデルについては、ドラマの公式サイトでは特に記載がありませんが、ドラマの音楽を監修している広上淳一(ひろかみ じゅんいち)さんという現役の天才指揮者を参考にして脚本が描かれていそうです!
広上淳一さんのプライベートがそのままドラマになったわけではなさそうですが、実際広上さんには娘さんがいらっしゃり、俊平の娘・響と同じくらいの年齢のようです。
また鍵盤ハーモニカのシーンは広上さんの実話が元になっていました。