伊藤沙莉さん主演の朝ドラ「虎に翼」。
このタイトル、意味がすぐには分かりませんよね。
「虎に翼」とは何なのか?何か特別な意味や由来があるのか?
朝ドラのタイトルに込めた意味やその由来を探りました!
朝ドラ「虎に翼」のタイトルの由来はコトワザだった!
実は朝ドラ「虎に翼」のタイトルにはちゃんとした意味があります。
「虎に翼」というのは、中国の思想書である「韓非子」に登場する言葉で、もともと威勢のよいものが、さらに威勢を加えることをたとえる慣用句となっています。
虎というただでさえ強い力を持っている者にさらに空を飛べるような強い力が加わることのたとえとして登場します。
「韓非子」では「虎の為に翼をつくることなかれ」と書かれており、この文が「虎に翼」の由来となっています。
類義語に「鬼に金棒」や「駆け馬に鞭」「虎に角」などがあります。
身近なところで言うと、ゲーム「桃太郎電鉄シリーズ」に『虎につばさカード』としても登場しています。
このカードは持っているだけで目的地に到着した報奨金が2倍になる超強力なカードのこと。
ただ慣用句の「虎に翼」はあまり良い意味では使わない言葉のようで、通常では好ましくない勢いに対してさらに勢力が加わりどうしよう…という意味があるようです。
「鬼に金棒」には良いイメージがあるので、それと正反対ですね。
朝ドラ「虎に翼」では、伊藤沙莉さん演じる寅子が勢いのある役として描かれているということなのでしょうか!?
何か脚本家さんの意図があっての、あえての「虎に翼」なのかも?!
朝ドラ「虎に翼」のタイトルに込められた意味が深い!
連続テレビ小説の「虎に翼」としてタイトルに込めた意味というのもありました。
『ドラマの主人公である寅子が、日本初の女性弁護士、そして裁判官として、社会に法律という翼で羽ばたいていく』という様子を表しているのだそう!
また、その強力な力に戸惑い、時には悩み、挫けそうになりながらも、戦後の混乱の中で生き抜かなければならない弱い人々のために、その自分の力、翼を正しく使えるように、一歩ずつ成長していく様子が表現されています。
となると、「虎に翼」という慣用句の持つ、あまり良い意味ではない意味として「虎に翼」というタイトルにしたというよりも、「鬼に金棒」のような『強いものがさらに勢いを増す』という良い意味のタイトルなのだと考えられますね。
「虎に翼」タイトルはヒロインモデルのあだ名トラママからも由来!
朝ドラに「虎に翼」というタイトルをつけたのには、もう一つの理由があるようです。
それはヒロインのモデルとなっている三淵嘉子さんのあだ名から!
実は三淵嘉子さんは寅年生まれだったため「トラママ」というあだ名がありました。
ドラマの中のヒロイン寅子もその名前通り寅年生まれです。
「トラママ」という愛称は三淵さんが大人になってからのものですが、ドラマの中でのヒロイン寅子(ともこ)は「とらちゃん」と、周りの人に幼少期から呼ばれています。
日本で初の女性法曹家としての道を歩み、弱い立場の女性などに対して法の力を使い助けていく姿から「トラママ」という愛称が生まれたようです。
このようなヒロインのモデルの背景から、「虎に翼」という朝ドラタイトルに辿り着いたのではないでしょうか。
またこのタイトルが物語の終盤でどのように”回収”されるのか?その結末にも注目です!
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まとめ
朝ドラ「虎に翼」のタイトルである「虎に翼」というのは、中国の思想書である「韓非子」に登場する言葉から取ったもので、ドラマの主人公・寅子が、『法律』という翼を持ち世の中を羽ばたいていくという意味も込められたものでした。