「虎に翼」で仲野太賀さん演じる佐田優三(さだゆうぞう)は、主人公・寅子の良き相棒といった登場人物です。
そんな佐田のモデルとなっている人物は「和田芳夫」と考えられます。
和田芳夫とはどんな人物なのか?今後寅子との関係はどうなっていくのか?
「虎に翼」の佐田優三のモデルは和田芳夫?
「虎に翼」で仲野太賀さんが演じる「佐田優三」のモデルとなっている人物は和田芳夫だと考えられます。
その理由として佐田が
- 両親を亡くしていて孤独
- 猪爪家に下宿している書生
- 寅子より年上の優しく大人しい青年
- 父親のような弁護士になりたくて勉強している
- 高等試験(現在の司法試験)に何度も落ちている
- 昼は働きながら夜は明律大学に通っている
と、和田芳夫との共通点がたくさんあるからです。
和田芳夫は実際
- 上京してきて武藤家の書生になった
- 芳夫の父親が嘉子の父親は同郷
- 大人しくて優しい性格で目立たない感じ
- 高等試験(現在の司法試験)に落ち下宿を続けていた
- 昼間働きながら夜は明治大学で勉強していた
という経歴の持ち主です。
なので、佐田優三のモデルは和田芳夫であると考えられます。
「虎に翼」の佐田優三のモデル・和田芳夫はどんな人物?
さらに「虎に翼」の佐田優三のモデルとなっている和田芳夫はどんな人物なのかについても詳しくご紹介します。
性格
和田芳夫は優しくて大人しい性格の持ち主で、当時武藤家に下宿していた何人かの書生の中でも目立つような人ではありませんでした。
ですが、日中働きながら夜間の大学に通い弁護士を目指すなど真面目な人物です。
明治大学卒業後に東洋モスリンという紡績会社に入社して独立してからも、武藤家にはたびたび遊びにきていたようです。
嘉子と結婚!
さらに、佐田優三のモデル・和田芳夫は、ヒロイン寅子のモデルである三淵頼子の結婚相手でもあります!
書生時代は全く目立たたなかった芳夫ですが、嘉子本人が選んだ結婚相手となりました。
ちなみに書生とは、学問を身につけるために地方から上京し、家事手伝いをしながら勉強している人若者を意味する言葉です。
三淵嘉子さんの旧姓は武藤で、当時武藤家に書生として出入りしていた和田芳夫さんと1941年11月に結婚します。
和田芳夫さんと嘉子さんの間には一人息子である「芳武」が誕生しました。
女学校卒業後に明治大学の女子部に入学し、その後大学の法律学部に入学した嘉子は、気づけばすでに26歳という年齢になっていました。
嘉子が生きていた当時、年頃の女性が結婚せずに勉学の道に進むというのは異常な事態。
嘉子の両親も弁護士になった後に26歳という年齢で結婚できるかをとても心配していたようで、お見合いを何度もしていましたがなかなか相手は見つかりませんでした。
そんな時に嘉子の父親が「好きな人がいるのか」尋ねたところ、「和田さんがいい」と嘉子が答えたのだそう!
そうして、昭和16年(1941年)11月に嘉子と和田芳夫が結婚することになったということです。
(実は裏話として、芳夫からなかなか結婚の話がでないので嘉子はじれったかったということのようです)
晩年や最期
そして2人の池袋での結婚生活が始まりましたが、同時に結婚後1カ月となる12月にすぐに太平洋戦争が始まるのです。
その後1月には長男の芳武が生まれ、麻布の嘉子の実家・武藤家にて両親と同居することに。
さらに1年後。
芳夫に1通目の召集令状が来ますが、結核の骨膜炎が検査で引っかかり徴兵されずに済みます。
ですが、そのさらに1年後2通目の令状が来て、この時は徴兵に応じることに。
実はこの時も体が弱いことを理由に退くこともできたようですが、真面目な性格だった芳夫はそのような理由で断ることができなかったと言われています。
入隊後に中国に行った芳夫は病を再発してしまいます。
そして入院。その後入院中に終戦を迎えるのですが、すぐには帰国できませんでした。
昭和21年にやっと船で帰国することになります。
ですが、体に無理を言って帰ってきたことが祟ったのか、日本についてすぐ長崎の陸軍病院に入院することに。
しかも、その連絡がすぐに東京の嘉子に届かず、芳夫は危ない状態になってしまいます。
連絡が届き嘉子と長男の芳武が長崎の芳夫の元に辿り付いたのはすでに芳夫が亡くなった後でした…。そのため最後に嘉子さんと顔を合わせることはできませんでした。
このような和田芳夫氏の最期から考えると、佐田優三の人生も同じような悲しい道をたどる可能性も高いです。
ですが、あくまでドラマは事実を元にして作られた物語なので、違う未来もあるかもしれません。
ドラマの放送とともに見守っていきたいところです。
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まとめ
「虎に翼」で仲野太賀さんが演じる「佐田優三」のモデルとなっている人物は下のような共通点から和田芳夫だと考えられます。
両親を亡くしていて孤独
猪爪家に下宿している書生
寅子より年上の優しく大人しい青年
父親のような弁護士になりたくて勉強している
高等試験(現在の司法試験)に何度も落ちている
昼は働きながら夜は明律大学に通っている
和田芳夫は優しくて大人しい性格の持ち主で、当時武藤家に下宿していた何人かの書生でした。
そして佐田優三のモデル・和田芳夫は、ヒロイン寅子のモデルである三淵頼子の結婚相手でもあります。
しかし、結婚後1カ月となる12月にすぐに太平洋戦争が始まり、その後徴兵。終戦後、昭和21年にやっと船で帰国することになりますが、長崎で入院することに。
最期は家族に看取られず一人で亡くなっています。